任意後見とライフプランノート
尊厳を損なわない為の制度
任意後見は、お子様や頼れるご親族がいない方には必須の制度です。
ご自分が認知症になって、判断能力が失われてしまっても、元気な時に自分で決めた人に後見人として自分の財産を管理してもらい、暮らしていくのに必要な契約などを代わりにしてもらうのが任意後見です。
今や65歳以上の5人に1人が認知症になると言われています。
ご自分の尊厳を失わずに認知症罹患後の生活を送るためには、元気な時にご自分で決めておいたライフプランを実現してくれる人(=後見人)が必要です。
ライフプランノートでより守られる理想の老後
当事務所では、任意後見契約を結ぶ際に、「ライフプランノート」をお渡ししています。
これは、ご自分のことがもれなく記載できるようになっているノートです。
こちらをお預かりしておくことで、ご本人が認知症になった後も、ノートの内容を参考にしながら生活に関する様々なことを、後見人が本人の意思を尊重しながら決めていくことができるのです。
法定後見では理想の老後は叶わない
もし任意後見契約を結ばずに認知症になってしまったら、法定後見を利用することになり、全くお互い知らない者同士が「後見人」「被後見人」という関係になり、お世話されることになります。
その場合は尊厳はできる限り尊重しますが、本当に本人が望むことはわかりませんので、一般的な考えに基づいた事務的な後見にならざるを得ません。
将来面倒を見てくれる近しい方がいない方は、ご自分の老後をゆだねられる任意後見契約を早めに結んでおくことを強くおすすめいたします。