エンディングノートを書く理由は

 

昨今、テレビやラジオ、雑誌などでも終活は人気のカテゴリーです。

終活講座もよく開かれ、遺される家族のためにエンディングノートを書きましょう、と言われ、本屋さんで買い求めた、という方も多いのではないでしょうか。

しかし、実際に書いている方は少ないな、というのが私の実感です。

なぜ書かないのかというと、なんとなく自分の死を意識させられるのが嫌だから、最後のことを考えながら書くのがつらい、老後のことを考えると暗い気持ちになってしまう、など、ちょっとネガティブになりがちだからではないでしょうか。

 

 

エンディングノートは自分のこれからのためのノート

 

終活は

老後の心配事をできるだけなくし、心を晴れやかに、残りの人生をいきいきと自分らしく過ごすための準備

です。

エンディングノートの役割は、自分の今まで歩んできた道をみつめ、これから何がしたいのか、どうなりたいのかを知るためにあります。

決して、遺される人のために財産の内容やパスワードを書いておくためだけのノートではありません。

 

 

埋めるのは好きなところからでよい

 

気が向かないところは後回しにして、好きなところから書いていきましょう。

エンディングノートによっては、財産を書くページや終末期医療について、介護や葬儀についてなど、事務的であまり進んで書きたくないようなページしかないようなものもあります。

できれば書店で中身を確認して、自分史や思い出が書けたり、大切な人へのメッセージが書けたり、これからやりたいことが書けたり、そういった前向きになれるようなページを含んだ、明るいノートを選んでください。

 

 

家族にとってエンディングノートに書いてあったらうれしいこと

 

それは、あなたの気持ちがわかることです。

元気で暮らしているとき、親のことなど聞かないものです。

亡くなってしまってからではわからないことがノートに書いてあったら、それは遺された人にとって何よりの形見、励ましになるでしょう。

そういった暖かな気持ちで書いてみてはいかがでしょうか。

 

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