社協主催の成年後見制度研修会の講師をしました。
成年後見制度ってなあに?
というタイトルで、成年後見制度の概要についての講師をさせていただきました。
この研修会は、東根市社会福祉協議会成年後見センター主催の4回連続講座で、
1回目は行政書士が 「成年後見制度の概要について」
2回目は社会福祉士が 「後見人の実務について」
3回目は司法書士が 「任意後見について」
4回目は医療ソーシャルワーカーが「終活について」
それぞれのテーマでお話をするというものです。
残念ながら、1回目のテーマが一番堅くて面白くないテーマです。
おもしろきこともなきテーマをおもしろく
民生委員の仲間からは、「成年後見制度って何回も話聞いてるけれど、難しいよねえ」とか、「わからない」と言われます。
実際に民生委員界隈では、何度も成年後見についての研修会は受けていて、それぞれで資料等もいただいています。
それでもわからない、わかりづらいと言われてしまうのはなぜなのか。
それは説明の中に法律用語が多かったり、認知症になる原因についての医学的な話が出てきたり、法定後見の中に補助・保佐・後見とあって「成年後見人等」という呼び名になってしまったりして混乱するとか、家庭裁判所に申立て、など普段耳慣れない言葉が出てくるため理解しづらく感じるのではないかと思いました。
自分たちとは縁遠い話、つまり興味が持てない話と判断されれば、右から左へと流れてしまうのは当然です。
ですので、今回はとにかく混乱しそうな説明は削り、ケースや実務の話をまじえながら市民の方が眠くならないように制度を理解してもらおうと心がけ、講座を作りました。
その甲斐あってか、終了後のアンケートではほとんどの方からわかりやすかったとのお声をいただき、少し役割を果たせたかなという気持ちです。
テーマがテーマなのでおもしろくお話することはできませんでしたが…
一般市民の方にも飲み込みやすいお話ができたのではないかと思います。
大切なのは、制度利用に繋げてもらうこと。
一般市民の方には知っておいて欲しい制度ではありますが、中身の深くまで理解していただく必要はないので、こういう人が利用できて、後見人てこんなことするんだよ、制度を利用するとこんなメリットデメリットがあるよ、くらいの理解で構わないと思います。
大切なのは、利用が必要になりそうな方を見つけたら、私たちのような専門家につないでもらうことですので、「こんな人いて成年後見が必要そうなんだけど」と相談してもらえる行政書士になれるようにこれからも頑張っていきます。